【きいてみた】西川コミュニケーションズ竹林様が語る「ロック、わたしの3選」



事例インタビューのこぼれ話を公開する「きいてみた」シリーズ。今回お話してくださった西川コミュニケーションズの竹林様は大変なロック好きであるという噂を小耳に挟んだので、ストレートに突撃してみました。
お仕事の手を休めてYouTube ™ 動画とともにお楽しみください!

―ゴーガ:竹林様はロックが好きだと伺いましたが、その原体験はどんなものですか?
竹林様:レッド・ツェッペリンです。今となってはクラシック・ロック、古典かもしれないですね。上に兄がいまして、兄が聴いていたんです。ある日暇だったので「胸いっぱいの愛を」が入っているセカンド・アルバムの針を落としてみたらジミー・ペイジのリフを聴いた瞬間、雷に打たれたような感覚を受けました。これまで13年生きてきたボキャブラリーには全くないものです!13歳は多感な時期で色々な衝動―破壊衝動から性的なものまで―そういうところを直撃されたのです。LPは当時でも2,500円と高かったので(今とあまり変わらない…!)そう簡単に買えるものではなかったのですが、そのレコードを文字通りに擦り切れるほど聴きました。
同じ学校の大多数は歌謡曲を聴いていて、ロック選民主義みたいなものにも目覚めてしまいました。ちょうどクラスで2〜3人ぐらいのマイノリティでしたが、実は今でも彼らとは交友があります。主流からは外れた好みではあるのですが、そういうものを若い時から持っていた人はやっぱり歳を重ねても面白いのです。あの頃兄がツェッペリンを持っていなかったら、僕もその他大勢と同じように生きて、こうしてゴーガさんとも会うこともなかったかもしれませんね。


ゴーガ:ツェッペリンのほかには何を聴いていましたか?
竹林様:もうありとあらゆるものを聴いていましたが、やっぱりパンクです。

ゴーガ:パンクとおっしゃると、クラッシュあたりですか?
竹林様:クラッシュの良さがわかったのは実はもう少し後で、あの頃凄いと思っていたのはセックス・ピストルズです。パンクがちょうど中2だったのです。

ゴーガ:では猛烈に多感な時期にNO FUTUREと…。
竹林様:そうですよ。もう同級生がものすごく子供に見えていました(笑)。


ゴーガ:ではその頃から重力に逆らうような日々を…。
竹林様:そうですよ。あの頃から僕はいくら食べても太れなくてガリガリだったのですが、髪を逆立ててパンクファッションをやるのにはとても都合が良かったのです。

ゴーガ:ああ、パンクスは皆さん痩せていますよね…。ハードロックの方はガタイが良かったり太っていたりもしますけど…(笑)。
竹林様:そう(笑)。大学に入るとハードロック好きの人たちなんかは認めない、とか思っていました。ただ、若い頃、25〜26歳の頃、夜遅くスタジオに行くと背広の人たちが練習しに来る。社会生活とロックが好きなことの2つを、上手に折り合いをつけている素晴らしい人たちなのですが、当時はそういうのが許せませんでした(笑)!
結局その頃、コンピュータ関係にやっと就職するのですが、マッキントッシュが出てきた頃はものすごくパンクを感じました。しかもガレージで作ったというのですから…!スティーブ・ジョブズという人物が出てきて「もしかしたらコンピュータはロックかもしれないぞ」と思いました。ジョブズのお陰で、仕事に対してパンクのような感覚を持って取り組むことが出来たのかもしれないです。ジョブズはロック・アイコンと言っていいと思います!

ゴーガ:お話を伺っていると、わりとイギリスの音楽がお好きなのですか?
竹林様:そう。ブリティッシュ男だったのですよ。やっぱりアメリカの音に比べて繊細さが詰まっているというか。アメリカの音楽は能天気に思えたのです。今はどちらも好きですよ。

ゴーガ:そうするとニルヴァーナなんかは受け入れられなかったりしましたか?笑
竹林様:ニルヴァーナはもう、リスペクトです。ニルヴァーナをリアルタイムで聴いていて好きだった人たちを見ていると、カート・コバーンのことを未だに大きなショックとして引きずっているように映りますね。

ゴーガ:ガンズ・アンド・ローゼズはどうですか?
竹林様:大好きですよ。ハードロックが本来の暴力性を奪われた頃に、それが取り戻されたというか。もちろん音楽的にも素晴らしいですけどね。

ゴーガ:では最後にもう1つバンドを選びましょうか。キリのよい3選ということで…。
竹林様:U2です。デビッド・ボウイも捨てがたいですが…。
U2はデビューのときからずっと聴いていて、ライブも3回見に行っていています。U2が出てきたときは、パンクが終わってニューウェーブが出てきた時代だったのですが、彼らは編成もシンプルだし、ボノは政治的なことばかり発言しているし、最初は「全然ダメだ」と思っていました。ただ、ダメだと思いつつ何か引っかかるものがありました。作品を追うごとにどんどん洗練されていって、デビッド・ボウイとも組んでいたブライアン・イーノがプロデュースした『焔』というアルバムからどんどん素晴らしくなっていったと思います。



『魂の叫び』ではヘルター・スケルターを取り戻しています
(ゴーガ注:チャールズ・マンソンがシャロン・テート事件の供述において「ビートルズのヘルター・スケルターが自身に犯行を指示した」と話していたのに因んで事件のアイコンのようになってしまっていた同曲を『取り戻した』ということ。お前は何を言っているんだ…、という方は「シャロン・テート事件」などで検索するとよいかもしれません。かなり猟奇的な内容なので閲覧の際はご注意を…。)
U2は、正直演奏は巧いわけではないと思います。ですが、彼らはあらゆる音楽を取り入れて、それを自分たちの音楽として出していける。現在ではU2は売れすぎてしまって色々ありはしますが、宇宙に音楽を送るとしたら、これが地球の音楽だ、とU2を選びたいと思っているくらいです。

ゴーガ:お話を伺っていて3つ目には何が出てくるのだろうと思っていたのですが、U2とはとても意外です…!キリのよいところで3選とはしましたが、これは一度夜咄会を開かないといけないですね(笑)。
竹林様:是非やりましょう。やっぱりロックでも、映画でも小説でも何でもいいですが、人生の一部にそういう何か大切なものをずっと持ってきた人はどんなに歳を重ねても、面白いです。「私を構成する9枚」ではないですが、自分自身の血肉になっているものがあって、語ることができるのはとても豊かなことだと思うんですよ!


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